光輝燦然
君に、会いに行った。
君が輝くには、何だか小さ過ぎる箱のような気がしたけれど、そこで君は精一杯羽を広げて羽ばたいていた。
君は、この世界でいちばん儚かった。触れようとしたら通り抜けてしまうような、『透明感』なんてそんなありきたりな言葉じゃ表せないくらい真白で、世界中の宝石を掻き集めたって叶いやしないくらい綺麗だった。
君は、たまに幼い顔をする。怖い。私が見ている全てのものが虚像で、いつか壊れてなくなってしまいそうで。でも、君が高い高い場所から夢を届けてくれるこの今を大切にしたい。ずっとずっと忘れないでいたい。
2016年7月21日、あの日たまたま友人からチケットを譲り受けてEXシアターに駆け込むことが無ければ、恐らく今の私の生活は全く違うものだったんだろうし、私の中のインフルエンサーは全く違う人間だったんだろう。
今なら言える。君に出逢えて正解だった、と。君に出逢ってからは、どんなに些細なことだってキラキラと輝いて見えたし、黒ばかり好んで手に取っていた私自身の持ち物にもカラフルなものがどんどん増えていった。私の生活は君色に染めあげられていった。
誰かが言っていた、『笑わない美しさ』を小さい君は既に兼ね備えていたけれど、そんな君がふと見せる年頃の男の子らしい笑顔が何よりも好きだ。花も綻ぶような、純白の笑顔だ。
ふと、君が痛い思いをしていないか不安になる。1mmでも痛いと思う感情があるならば、全て私が守ってあげたいし、全て私が代わりに痛みを感じたい。たくさんたくさん、努力してきた君だからこそ、ずっとずっと笑っていてほしい。世の中の真っ黒な部分なんて一切知らないで欲しい。もしかしたら過保護だと笑われるかもしれないけれど、今の悲しい世界を生き抜く君が悲しい涙を流すことがこれから先、一生ありませんように。君が一生笑って、大好きな人たちとずっとずっと過ごせますように。君にもっともっとたくさんの幸せが訪れますように。
いつかの君は言った、『生まれ変わってもアイドルでいたい』『ずっとこの5人でいたい』、と。君の夢が叶いますように、と私は祈ることしか出来ないけれど、続くかも分からないガムシャラに走り抜けるこの『バカみたいな夢』を、いつか現実に出来ますように。
ほら、君に出逢ってから、
素敵な毎日になったでしょう?
君は今、幸せですか?私は、とても幸せです。
さあ、読みかけの本は閉じて、支度をしよう。
君が、『東京で会いましょう』と笑うので。