光り輝く、君のモーメント

名前のない想い

唐突にハイボールが飲みたかった。 時刻は23時。 わたしの身体に無数のトゲを刺すような冷たい空気を吸い込んだ。 これが、「寒い」というものか。 全身のトゲを素早く抜くべく、 車に乗り込んでキーを回すと違和感があった。 助手席だった。 いつもより大幅…

頰紅

今日は寒い予報だったけれど、私の心は快晴だった。 数年ぶりの再会は私の頰の温度を急上昇させるには最適で、この熱は恋の所為だと分かっていても、甘ったるいこのカクテルで酔ってしまった事にしてしまおうか。 私が思い描いていた人間像よりも遥かに人間…

後悔の供養

※ 死に関する表現が多く出ますので、苦手な方はお戻りください。 * Aさんは、母親の友人だった。 朝起きた後には白湯ではなく缶チューハイを飲んでしまうほどお酒に依存していた。 ある日の夜、スーパーマーケットでAさんに会った。元気そうに「この後も呑…

最新 コスメ情報!

8億年ぶりに更新しております、お久しぶりです(枯渇) 4枚の画像に纏めてTwitterに貼るなんて無理ムリMURI!!!!!言葉数の申し子なので無理ですさァせん!!!!!!!!!!!!ということで長文のTwitterだと思って家でプリンでも食べながら呑気に見て…

光のように眩い君が

昔から、自分の部分を欠点を、自分と相手を比較しては自身の劣っている部分を探して生きることしか出来なかった。人前で話すことはもちろん、誰かにカメラを向けられることや、写真の中で笑うことも苦手だった。私はきっと、いつでも無邪気に笑う君が、ほん…

ロマンスに溺れて、夢

これはほんの少しだけ前の話、 『やっと君が主人公になる夏が来る』 なんて微笑んでいたのに、気付けばもう私にとっての夏は終わりを迎えていて、毎晩目を瞑ればあの日の思い出がまるで、死ぬ前に見る走馬灯のように鮮やかに蘇っては私の心に浸透して蝕んで…

光輝燦然

君に、会いに行った。 君が輝くには、何だか小さ過ぎる箱のような気がしたけれど、そこで君は精一杯羽を広げて羽ばたいていた。 君は、この世界でいちばん儚かった。触れようとしたら通り抜けてしまうような、『透明感』なんてそんなありきたりな言葉じゃ表…